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「紅花すずし(生絹)」

「紅花すずし(生絹)」
滋賀県立近代美術館
特別展
  ようこそ!たぬき御殿へ
     ─おもしろき日本の狸表現─

    会期:3月17日(土)〜 6月3日(日)

    休館日:月曜日
    (但し4月30日は開館し、その翌日休館)

   「狸」は、人里近くに棲む、最も身近な野生動物です。日本の各地には様々な「狸話」が伝わり、狸を題材とした絵画など、古来より日本人は、実に様々な姿で狸を表現してきました。また、美術工芸の分野に眼を向けると、「月下狸図」や「狸香合」など、狸を題材とした絵画や陶磁器が、江戸時代後期以降に特に流行しました。

   また信楽は、狸の置物の産地として全国的に知られています。擬人化された酒買い小僧の姿をとった信楽焼狸は、基本的なかたちは変わらないものの、時代とともに様々な風貌で表現されてきました。

   「狸」の表現は、いわば日本人独特の感性が作り上げてきたものであるといっても過言ではないでしょう。日本特有の狸表現は、時には人々をなごませ、時には狸の姿で時代を風刺し、いわば人間社会を映す鏡といえるのかもしれません。

   本展は、「日本人とたぬき」をキーワードに、陶磁器や絵画、文学などの作品を通じて、日本人が狸像をどのように表現してきたかをたどります。

歌川国芳 浮世絵「狸の六化撰」滋賀県立陶芸の森

歌川国芳 浮世絵「狸の六化撰」 江戸時代後期

志村ふくみの紬織りを楽しむ
     Fukumi Shimura —Tsumugi Works—

   会   期:1月13日(土)〜4月8日(日)
   休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)

   志村ふくみさんは大正13年(1924年)9月30日に現在の近江八幡市に生まれました。紬織りと染織の優れた技術によって知られ、平成2年(1990年)に紬織の重要無形文化財(人間国宝)の認定を受けました。志村さんは現在もとどまることなく新たな作品制作に励まれ、近年では紬織り着物の制作だけにとどまらず、端切れを用いた現代的なコラージュ作品へ新たに挑戦したりするなど、80歳を超えられた現在でも創作活動を楽しみながら新たな世界を切り開いておられます。

   志村ふくみさんが織り成す紬織り作品は色彩がとても豊かで、その一色一色が、実に冴え渡る深みを伴った染め色であると言えます。それは、季節をとおして自然界の植物から採取して、作家自身が丹念に絹糸に移しかえた魅力的な色彩のハーモニーでもあります。

   当館は100点以上もの志村ふくみ作品を所蔵しており、この展覧会ではこれまでの作家の歩みとともにさまざまな作品や多くの資料を紹介することで、その作品の変遷をつぶさに鑑賞いただけ、また志村芸術をよりいっそう楽しんでいただけるでしょう。

ローソンチケットLコード / 58961

関連の催し
◎ギャラリー・トーク
   日      時:4月1日(日) 14時〜
   作品解説:総括学芸員 桑山俊道
   場      所:企画展示室(観覧券が必要となります)


 http://www.biwa.ne.jp/~sg-kinbi/
 大津市瀬田南大萱町1740-1
 TEL 077-543-2111
 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

滋賀県立近代美術館
 http://www.sccp.jp
 甲賀市信楽町勅旨2188-7
 TEL 0748-83-0909
 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

滋賀県立陶芸の森



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