〈グルメ〉─それは私たちにとって、永遠の憧れであり楽しみといえるでしょう。かつて贅を尽くした美食のイメージが強かった〈グルメ〉ですが、今や日常生活に身近な娯楽のひとつになっています。「B級グルメ」や「ご当地グルメ」といった新語が流行し、安くて美味しい庶民的な食がメディアなどで紹介されています。
四季の風情を楽しむ日本では、料理を彩るうつわ文化が花開きました。その伝統は近代陶芸の巨匠をはじめ多くの陶芸家に継承され、それぞれが独自のうつわを追求しています。その一方で、〈グルメ〉は世界中で芸術のテーマとしても表現されてきました。やきものを素材にした造形表現も多様な広がりをみせています。
本展では、誰もが親しめる身近な〈グルメ〉をテーマに、近江の古陶磁や現代のうつわ、食にまつわる陶の造形作品などを紹介します。陶と食のおいしい時間をお楽しみください。

【会期】平成23年6月30日(木)〜12月11日(日)
【観覧料】一般450円(360円)、高大生300円(250円)
中学生以下無料 ( )内は20名以上の団体料金