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MIHO MUSEUMごちそう編
おいしいって 美しい


─ワイン・GRANDAMAの巻─
 今回は、赤ワインの逸品を紹介しましょう。その名もGRANDAMA(グランダーマ)すなわち“偉大な女性”です。MIHO MUSEUM の展覧会名にもなったGRANDAMAは、ワイン誕生のカギを握る女性─秀明自然農法を推進し、MIHO MUSEUM の創立者でもある小山美秀子─に因んで名づけられました。
 イタリア・ミラノ近郊のワイナリー・サクラファミリアは、兄ジョルジョ、妹アンナ、お婿さんミンモの3人が中心です。今から三十数年前、彼らの父がイタリア初の有機農法ワイナリーを設立しました。けれども彼らが直面したのは、ワインにも身体にも良くない農薬や肥料が有機として認められ、ブドウ果汁の発酵やボトリングに、多くの薬品・添加物が使用されている現状だったのです。

  3人は新たなワイナリーを設立、ビオティック農法によるワイン作りに切り替えました。それは自然を尊重する精神、愛と誠、信仰を基礎とします。そして無肥料・無農薬でのブドウ栽培、手摘み収穫、自然に任せた熟成とボトリングを行い、まるで子供を育てるように愛情を注いでワイン作りを始めたのです。唯一、秀明自然農法と違うところは、カビ対策のために天然硫黄の粉末を散布することでした。
 そんなある日、兄・ジョルジョが秀明自然農法の話を聞きます。硫黄さえも使用しないという農法に疑念を抱き、ジョルジョは言いました。「ひどいカビが発生して、ぶどうが全滅したらどうするんだ?」「それでも何もしません。」唖然とするジョルジョに、太陽と清浄な土、そして植物本来の力に対する信頼を説く担当者、とうとうジョルジョは秀明自然農法を試してみることにしたのです。
 順調なスタートを切ったかに見えた葡萄畑、ところがその年は記録的な長雨に見舞われ、カビと病気の大発生となりました。収穫は例年の3パーセント、作られたのはわずか100本のワインだったのです。ところが味は非常にまろやかでした。秀明はサクラファミリアとのパートナーシップを通じ、ワインをスイスの研究所で調査することにしました。するとワインの顕微鏡写真は美しい結晶文様を描き、ワインの生命エネルギー調査では10点満点でオール9という、とてつもない値を示したのです。秀明自然農法の実施により、このワインがさらに高い段階へと向かっている、一つのあらわれといえましょう。

2011年8月の様子
©Vision lab
©Vision lab
©Vision lab
©Vision lab
SATメソッド(スイス式結晶分析法)による
グランダーマ2008の結晶写真(上2点)
 畑が5年目となる今年、葡萄自身がもつエネルギークオリティーが年々高くなっていることは確実で、実際、ワインの味が物語っているとサクラファミリアは述べています。
 聖フランチェスコ教会の敬虔な信徒である彼らは、来日して出会った「MIHO悲母観音像」に聖母マリアとキリストの姿を見ました。
  「自然農法を通して、ミホミュージアムにある美術品のような、ふたつとない最高のワインを作りたい。それは世界中の大地を癒すプロジェクトの手始めとなるだろう。」“キリストの血”とも呼ばれる聖なる飲み物・ワインにかける彼らの理想は、イタリアと日本を繋いで、確実な一歩を踏み出しています。
 ところで肝心な今年のワインのお味は・・・、それはやはり、ご自身で味わって頂くのが一番でしょうか。

グランダーマ・ワイン通信販売のお知らせ
  • 1本(750ml) : 50,000円
    (MIHO MUSEUM 友の会の方は45,000円、いずれも消費税込)
  • 配送代 国内一律1,000円(夏季はクール便にて)
  • 問い合わせ先 : 豊和商事株式会社 TEL:0748-82-3192 fax:0748-82-2133
  • 特典 : 
お申し込みの方にもれなく、グランダーマ風呂敷を贈呈します。
尚、このワインは、当館レセプション棟ショップ(豊和コーナー)でも取り扱っております。




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