前5―前4世紀
鍍金銀
高11.0 cm 幅5.5 cm 奥行4.2 cm
 このライオングリフィン形の銀器はリュトンの末端につけられ、その胸のあたりに注口があったものと思われる。その頭部には野生山羊の角とその間に鳥と見られるような頭飾が立ち、瞼の上、頬及び上顎の口の上にはアーモンド形の意匠が施されている。これらはアケメネス朝美術の特徴であって、バビロニアやアッシリア、そしてイランの伝統要素が美しく統合されている。グリフィンは守護聖獣としてしばしばペルシャの建築、装身具、器などの意匠に適応されたが、これは最も傑出した作品の一つである。

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ライオングリフィン形リュトン断片