前5世紀
鍍金銀
高7.7 cm 幅6.5 cm 奥行2.5 cm
馬の頭部を象ったリュトンの断片か、何かの端飾であったものかと思われる。馬具には円形の飾りの他、4カ所にアケメネス朝美術によく見られる猪牙形をした装具がつけられている。頭頂には、額に両端を垂らしたリボンで束ねられた冠毛が丸く盛り上がり、それに続く鬣は短く刈り込まれ、首の付け根付近の左側に垂れた長い房を残している。この鬣の表現もアケメネス朝美術の典型的な様式である。これら鬣、馬具、目、鼻、前歯などには鍍金を施している。
関連美術品
馬形リュトン断片