穏やかで気品のある表情が素晴らしい像である。なだらかな肩の線、均整のとれた体躯は、典型的な平安時代後期の藤原様式を示している。結んだ印相から推定すれば、観音菩薩と考えられるが、尊名は明らかではない。 関連美術品 菩薩形立像