趙州従言念(じゅうしん)の言葉で趙州喫茶去ともいいます。「趙州録・下」所載の公 案。去は命令形の助辞で「お茶を飲んでこい」あるいは「お茶を飲みにいけ」というような意味に解する説と「まあ、お茶をおあがり」という意味に解する説とがあるようです。来訪する雲水たちに一様に「喫茶去」と接した趙州の真意を悟るのが眼目です。喫茶という日常(茶飯事)の生活のあり方そのものが、実は仏法そのものであるということを示しています。 関連美術品 寂室元光法語