この杯は中央アジア、バクトリア地方由来と言われていますが、この幾何学文様はバクトリアから東イランにかけて見られる階段状十字文様で、焼き物や金属器上の文様、宝飾品の意匠などに広く適用されています。 同地域由来の円盤型の分銅にもこれが見られ、同地域の牛の図像と組み合わせたものもあります。 関連美術品 鋸壁文円筒杯