この石製婦人坐像の類は北アフガニスタン・バクトリア地方に特有のもので、立像、椅座像、坐像があり、埋葬用のものであったと言われています。これは羊毛皮の衣装をつけ、うずくまる形の座型をとっています。この衣装はカウナケスと呼ばれ、シュメールや、エラムに類似例が多く見られます。
カウナケス(kaunakhs) : ギリシャの「厚手の外套」の名を当て嵌めたものと思われま
すが、今日のインドのサリーに類似したものであったと考えられています。
・R.Ghirshman/ Notes Iraniennes XVI-Deux Statuettes elamites du Plateau Iranien/ ARTIBUS ASIAE XXX 1968
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婦人座像