鳳凰(ほうおう) 中国の伝説上の霊鳥で、鳳が雄で、凰は雌をさしている。竹の実を餌とし、梧桐の木にしか留まらないという。風神とも天帝の使者ともされている。「書経」には舜帝が天下を安定させたとき、楽の音とともに鳳凰が祖霊とともに降臨したと伝えられる。「礼記」では四霊のひとつに数えられ、四神のひとつである「朱雀」にその性格が受け継がれているという。 殷時代から西周時代の青銅器の文様によく見られ、漢時代以降には天下太平の瑞祥と考えられるようになった。 関連美術品 紫檀螺鈿宝相華鳳凰文平胡禄