宝相華文(ほうそうげもん)


 中国の唐時代の唐草文様のうち、あたかも花を思わせるような形のものを「ほうそうげもん」または「ほっそうげもん」という。起源は不明確だが、具体的に特定の花を写したのではなく、唐時代に、西方伝来のパルメット唐草に華麗な花のイメージを織り込んで成立したと推定される。
 なお、宋時代の書物には実際に「宝相華」という花があったことを伝えている。

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